Q.労働基準監督署とは
労働基準監督署は、労働条件の最低基準を定める労働基準法や労働安全衛生法等の労働基準関係法令(違反に罰則)の実効を確保するために、労働基準法第99条により規定されている国(厚生労働省、都道府県労働局)の直轄の行政機関です。
労働基準監督署長は、都道府県労働局長の指揮監督を受けて、労働基準法に基づく臨検、審査、仲裁、その他この法律の実施に関する事項をつかさどり、所属の職員(労働基準監督官等)を指揮監督します。
労働基準監督署の主な監督業務とは
- 労働基準監督官が個別事業場に対し監督を行い労働基準関係法令違反を是正勧告・指導する業務
- 労働基準監督官が司法警察員として重大・悪質な労働基準関係法令違反の場合は、送検し刑事責任を追求する業務
- 労働者からの労働基準関係法令違反等の申告や相談を受付ける業務
- 就業規則、36協定など労使協定の受理および指導をする業務
労働基準監督官の監督指導とは
労働基準監督官は、立入権限等を活用した監督指導(是正勧告など)、是正が図られない等、重大・悪質な事案は司法処分(送検)を行うことによって、事業場に対して法律違反の是正を促し、迅速に労働条件の確保を図ることを基本的使命としています。
この監督指導は、各労働局の行政運営方針を踏まえ、管内事情に即した監督計画が策定され、広範な事業場の中から問題があると考えられる事業場を選定し計画的に監督指導がなされます。
また、労働者の申告等により把握した問題事業場に対して機動的に監督が実施されます。