人事労務Q&A

Q.パワハラ(パワー・ハラスメント)とは?

パワハラとは、パワー・ハラスメント(power harassment)の略で、「職場におけるいじめ・嫌がらせ」という意味で一般的に用いられる言葉です。

 

パワハラは、法律的な定義はありませんが、様々な機関や団体等で定義付けしています。
厚生労働省の職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議ワーキング・グループでは、以下のように定義しています。

 

「同職場のパワーハラスメントとは、職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」をいう。

 

① 職場とは

社員(※非正規社員も含む)が業務を遂行する場所を指します。
社員が通常就業している場所以外の場所であっても、社員が業務を遂行する場所であれば「職場」に含まれます。
例えば、訪問先の会社、打ち合わせするときの飲食店や施設等であっても、社員が業務を遂行する場所の場合はこれに該当します。
また、勤務時間外の宴会や、休日の連絡などであっても、業務上の失敗を責める等、実質上職務の延長線上で行われた場合にはこれに該当します。

② 職場内の優位性

上司から部下に行われるものだけでなく、先輩・後輩間や同僚間、さらには部下から上司に対して様々な優位性を背景に行われるものも含まれます。

③ 精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為とは

以下のような行為をさします。

  • 暴行・傷害(身体的な攻撃)
  • 脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言(精神的な攻撃)
  • 隔離・仲間外し・無視(人間関係からの切り離し
  • 業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害(過大な要求)
  • 能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと(過小な要求)
  • 私的なことに過度に立ち入ること(個の侵害)

 

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「セクシュアルハラスメント・パワーハラスメント(セクハラ・パワハラ)防止研修」

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